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名人芸が大集合

【農のエンターテイナー】 食育子どもミュージカルでお野菜食べてけろ〜!

2016.08.25山形県立置賜農業高等学校 演劇部 山形県川西町(JA山形おきたま管内)

農と食をわかりやすく、楽しく伝えるために――。 いつもと違う自分になりきって、地域を盛り上げる、ご当地“芸農人(げいのうじん)”を訪ねました。

演劇部員は現在24人。照明や音響、舞台装置の搬入など裏方仕事も手分けしておこなう

 ぼくの嫌いなもの♪ 魚にサラダに目玉焼き♪ 和え物、野菜炒めは、もってのほか〜♪
 わがまま盛りの男の子たーくんが好き嫌いを数えあげる歌から始まるミュージカル『モンスターハウスへようこそ!』。置賜農業高校演劇部のオリジナル作品です。
 嫌いな野菜の入った晩ご飯を残して、真夜中におなかがすいてしまったたーくん。こっそりお菓子をつまんでいると、いつの間にか、お化けがうごめく怪しい館に迷い込んでしまいます。そこへ、捨てられた野菜の亡霊たちが登場し、自分のおいしさや栄養価の高さを口々に訴えます。「のぼせや高血圧に効果てきめん!」とナス。「トマトの4倍以上のビタミンC。栄養ならだれにも負けぬ」とピーマン。観ている子どもたちは、物語を楽しみながら、自然に食べ物のことを学びます。

物語後半は、主人公のたーくんをめぐって、野菜たちとモンスター軍団が対決

観客の子どもたちも真剣な面持ちで見守る

歌と踊りで心を耕す

 この「食育子どもミュージカル」は、演劇部が平成19年から続けている取り組み。地元の幼稚園や小学校をはじめ、県外からの依頼にも応えて出張公演します。
「小さい子どもたちが一時間のお芝居を観るのはたいへんなので、飽きてくる頃に歌と踊りを入れたり、クイズコーナーを挟んだりといった構成にしています」と話すのは、台本と歌詞を書いた顧問の成澤久美さん。
 物語の最後には、たーくんも食べ物のたいせつさに気づき、元気に「いただきます」が言える子に。
「劇を観た子どもが嫌いな野菜を食べるようになったという話を聞くと、うれしいです」と、3年生で部長の齋藤翔平君はやりがいを語ります。
 ミュージカルで好き嫌いを克服した子がすくすく育って、入部してくれる日も近いはず。その日のために、せっせと種をまく演劇部です。

※『家の光』2015年9月号から。
情報は取材当時のものです。

写真鈴木加寿彦
調理

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