農と食をわかりやすく、楽しく伝えるために――。 いつもと違う自分になりきって、地域を盛り上げる、ご当地“芸農人(げいのうじん)”を訪ねました。

『大きなかぶ』の登場人物の人形とカブは、エプロンのポケットに収納


ヒントになったのは青山碩子(せきこ)さん(前列左)が作ったエプロン
文 | |
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写真 | |
調理 |
農と食をわかりやすく、楽しく伝えるために――。 いつもと違う自分になりきって、地域を盛り上げる、ご当地“芸農人(げいのうじん)”を訪ねました。
『大きなかぶ』の登場人物の人形とカブは、エプロンのポケットに収納
ヒントになったのは青山碩子(せきこ)さん(前列左)が作ったエプロン
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耳だけでなく、目でも、そして体全体で童話を楽しんで――。そんな思いから、彼女たちが昨年から始めたのは、童話の登場人物の人形が付いたエプロンを使った童話の読み聞かせです。この活動を始めたきっかけを、龍神(りゅうじん)早苗さんはこう振り返ります。
「部員の1人が、かつて保育園で読み聞かせをしていたときに使っていた、童話の登場人物の人形が付いた手作りエプロンを見て、“これだ!”と思ったんです。そこで、高校の家庭科教諭時代に磨いた手芸の技を生かして、一気に4作品分作っちゃいました」
そこから練習を重ね、今年、初めて介護施設「JAきらら」を訪問したさいに『大きなかぶ』を披露したところ、利用者に大好評でした。
「人形を持ちながら、聞き手も演者として活躍する“読者参加型”がうけました。今後は介護施設で午前中にカブの話をして、昼食は利用者にカブ料理を食べてもらうなど、童話と食をつなげていければ、活動に広がりが生まれそうですね」
と、谷山聰子(あきこ)さん。演じる童話の種類と披露する回数を、徐々に増やしていく予定です。
※『家の光』2015年9月号から。
情報は取材当時のものです。