調理が簡単で、具だくさんなのがうれしい鍋料理。歴史ある鍋から、食材の産地を応援するための新しい鍋まで、地域性を形にした鍋の魅力を紹介します。



左から田中さん、徳地さん、忍者(JAこうかの辻本桂一郎さん)、盛岡さん。同ホテルはJAの農産物を積極的に使う「地産地消協力店」だ

文 | |
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写真 | 家の光写真部 |
調理 |
調理が簡単で、具だくさんなのがうれしい鍋料理。歴史ある鍋から、食材の産地を応援するための新しい鍋まで、地域性を形にした鍋の魅力を紹介します。
左から田中さん、徳地さん、忍者(JAこうかの辻本桂一郎さん)、盛岡さん。同ホテルはJAの農産物を積極的に使う「地産地消協力店」だ
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写真 | 家の光写真部 |
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ふたを取ると、雲のようなメレンゲが一面にもくもく……。ああ、具材が消えた! とのけぞってしまうこのメニューの名前は、「甲賀流忍者雲隠れ鍋」。滋賀県甲賀市にある水口(みなくち)センチュリーホテルのレストラン「あすなろ」の逸品だ。
平成26年3月、市内13か所の飲食店に「甲賀流忍者鍋」というジャンルの鍋メニューが登場した。「雲隠れ鍋」もその一つである。 これは観光と地産地消を振興するために、甲賀市が始めた取り組みだ。「甲賀流忍者鍋」の名を冠するにあたっては、①市内産の野菜を3種類以上使う、②市内産のみそを使う、③県内産の食肉を使う、という3つのおきてが課せられる。
そして今の季節、鍋に使われる地元産の野菜もただものではない。