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囲んでほっこり

【ふるさとの鍋】 とり野菜 船乗りの体を支えた、栄養たっぷりの献立

2016.02.12石川県七尾市(JA能登わかば管内)

調理が簡単で、具だくさんなのがうれしい鍋料理。歴史ある鍋から、食材の産地を応援するための新しい鍋まで、地域性を形にした鍋の魅力を紹介します。

じっくり煮こんだ具材には、みそ味がよくしみている。締めにはうどんを入れるのが地元流

 石川県内を中心に食べられている、ご当地鍋料理「とり野菜」。その名の由来は、一度にたくさんの野菜を“とる”ことができることだ。
 入れる具材に決まりはないが、唯一、とり野菜を完成させるための条件がある。それは、かほく市にある(株)まつやが製造する「とり野菜みそ」を使用すること。
 その原点を生み出したのは、江戸時代、同社の前身である北前船(きたまえぶね)による物資輸送業を営んでいた廻船問屋(かいせんどんや)の初代当主・松屋和平。北前船の航海は長期にわたる過酷なもので、体を壊す乗組員が続出。そこで、魚や野菜を入れた鍋に、当主がみずから調合したみそを入れて煮こんだところ、バランスよく栄養補給ができ、なによりおいしく食べられる、と乗組員から喜ばれた。

 そして昭和34年、(株)まつやが営業していたレストランの食事メニューに「とり野菜」を加えたところ、「家でも作ってみたい」と、地域住民から好評だったことから、とり野菜みその市販が始まった。
「寒くなると、週に一度は食べます。なにを入れてもいいから楽だし、味つけも、とり野菜みそを入れるだけだから、簡単なのよね(笑)」
 と、とり野菜を作ってくれたJA能登わかば女性部の守友(もりとも)清子さんは言う。
 海に面した農村地帯であることから、とれる食材は豊富。それらをおいしく、効率よく食べる方法として、地域住民に愛されている郷土鍋、それがとり野菜なのである。

JA管内特産の「能登白ねぎ」をはじめ、鍋に使った8種類の野菜はほぼすべてが、この日集まってくれた卓球クラブのメンバーの畑でとれたもの

作り方

鶏肉を使用するのが一般的だが、具材はあるものでよい。野菜の水分を使うので、だしは不要。鍋に「とり野菜みそ」と水を入れ、溶かす。具材を入れて、火にかける。 とり野菜みそは、通信販売もある(税抜き、送料別で12袋入り2640円)。 ●(株)まつや 0120-888-752(平日と土曜の9:00〜18:00に対応)、 またはホームページ http://www.toriyasaimiso.jp/

※『家の光』2015年1月号から。
情報は取材当時のものです。

写真
調理

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