農畜産物・水産物の加工品を作る高校生の取り組みが、全国各地で話題を呼んでいる。地域に根づいた食材を使った名産品を売り出そうと試行錯誤する生徒の思いと行動は、いまや、地域おこしに欠かせない存在となっている。

大仙はなびピザの決まりの一つは「花火のように美しい色合いであること」


大曲の花火には、毎年、数十万人の観客が訪れる(写真/大曲商工会議所)
文 | |
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写真 | 鈴木加寿彦 |
調理 |
農畜産物・水産物の加工品を作る高校生の取り組みが、全国各地で話題を呼んでいる。地域に根づいた食材を使った名産品を売り出そうと試行錯誤する生徒の思いと行動は、いまや、地域おこしに欠かせない存在となっている。
大仙はなびピザの決まりの一つは「花火のように美しい色合いであること」
大曲の花火には、毎年、数十万人の観客が訪れる(写真/大曲商工会議所)
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写真 | 鈴木加寿彦 |
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東北最大級のイベント「全国花火競技大会(大曲の花火)」の開催地で、高校生たちが、米の消費拡大と地産地消推進をめざしてユニークなピザを作っている。
地場産食材を使ったピザ作りは、大曲農業高校家庭部が平成22年に始めたプロジェクト。試作を重ね、レシピも徐々に進化してきたが、現在の「大仙はなびピザ」は、郷土料理「きりたんぽ」にも似た、ご飯を半ごろし(半づき)にした生地と、みそが入ったソースが特徴。そこに、彩り豊かな具材が、大曲名物の花火のように放射状にトッピングされる。
「生地に使うご飯を昆布だしで炊くことで、風味をつけたのがポイント。みそも塩分濃度の低いものに変えました」と話すのは、部長の堀江莉帆(りほ)さん。